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谷本 幸多朗 院長 

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KOUTARO TANIMOTO

出身地:福岡県

趣味・特技:食べ歩き

好きな本:ビジネス書

好きな映画:『ビューティフル・マインド』

好きな音楽・アーティスト:イギリスのロックバンド

好きな場所:福岡、京都

好きな言葉・座右の銘:『There's a way, where there's a will.』

幼少期の体験をきっかけに、医師を志すように

私は、小さなときに気管支炎で入院したことがあるんです。まだ小学校入学前の5歳くらいで、3週間ほどの入院でした。当然、子供ながらに不安な気持ちを抱えていたわけですが、医師に「大丈夫だよ」と声をかけられると、不思議と安心できたものです。このとき、誰かの力になれる「お医者さんの仕事っていいな」と感じて、それ以来私の目標はずっと、医師になることでした(笑)。
九州大学を卒業後は、一気に北上して(笑)北海道の病院で研修を受けました。その後、スーパー救急にも対応する埼玉県内の精神科病院で、5年にわたって診療を続けてきました。これからも地域に根差して、患者さんとご家族の人生に寄り添っていきたいと考えています。

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誰もが「その人らしく」

暮らすためのサポートを

私が精神科の医師になったのは、脳科学や人の感情のうごきに興味をもっていたためでした。また、精神科疾患について科学的に解明できれば、精神病患者さんに対する偏見をなくせるのではないか、とも考えました。きっとみなさん、風邪をひいた患者さんを「怖い」と感じることはないと思いますけれど、精神疾患を抱える患者さんには少なからず恐怖感を覚える事もあるのではないでしょうか。そのため私は、風邪も精神疾患も同じように、きちんと説明できるドクターになりたいと思ったんです。
当院では、重度認知症患者さんを中心に、誰もが「その人らしく」暮らしていくためのお手伝いをさせていただきます。デイケアを通した非薬物的なアプローチに加え、必要な場合にはお薬の力を借りながら、認知症にまつわる症状を抑え、患者さんを支えるご家族のストレスを軽減させる。患者さんとご家族のQOL(生活の質)向上をいちばんの目標にしています。

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患者さんの自主性を尊重する「デイケア」とは

重度認知症患者さんに向けたデイケア施設を併設し、医師の診断のもと「医療保険での治療ができる」ということは、当院ならではの大きな特長です。認知症患者さんは、家族や周囲の人に攻撃的になったり、昼夜のリズムが逆転して夜眠れない、といった周辺症状があらわれ、家族関係が悪くなったり、ご家族のストレスが大きくなるケースも多いものです。そのため、デイケアでの活動を通して生活のリズムを整えたり、脳を活性化させることが、患者さんやご家族の生活を快適にする手助けになります。もちろん、最初はこの場所に来ることを躊躇する患者さんもいらっしゃるでしょう。でも、ちょっと話をしに来るような、スタッフの顔を見に来るような感覚で通っていただいて、いつの間にか「過ごしやすいな」と感じてもらえるように。医師である私をはじめ、看護師や作業療法士、ヘルパーなど、ここで働くスタッフが1つのチームとなって、患者さんをしっかりサポートしていきたいと思います。
デイケア施設では、広々としたスペースで運動をしたり、音楽を聴いたり、ぬり絵や折り紙などで手先を動かしたり、マッサージチェアや入浴施設をご利用いただくこともできます。ポイントは、こちらから何かを指示したり、強制するのではなく、患者さんの自主性や個性を尊重するということ。その方らしく過ごすうちに、お薬の量が少なくなったり、生きる喜びが感じられるようになったりといった、嬉しい変化がみられることを期待します。もしも何かあったときには、すぐ隣の診察室に私がいて、素早く適切に対応いたしますのでご安心ください。

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患者さんに寄り添った

医師として

私が精神科医をめざすようになったのには、大学時代に出会ったドクターの存在がありました。その先生は、患者さんの「病気」ではなく「人」を診るといった姿勢で接し、私はそのアプローチの仕方に非常に感銘を受けたんです。数値の変化や症状の経過をみて治療をするだけでなく、患者さんの生活や人生にも寄り添っていく、それこそが本来の医師の姿ではないでしょうか。当院では、患者さん本来の姿、「こうありたい」と願う姿を探し、一緒に治療のゴールを決めていきます。日々の生活の中で工夫をしたり、ときにはお薬の力を借りたり、デイケアなどに通っていただくことによって、他者への攻撃的な姿勢や不眠など、認知症特有の症状を改善していくのです。
患者さんの中には、ご自分の病気は「治らない」と思いこんでいる方も多いですが、まずは「治る」という希望をもつことが大切。実際に、今はお薬を上手に使って症状をコントロールできる時代ですし、モノの捉え方、考え方を変えるだけでも、ずいぶん症状が和らぐものなんですね。ですから、患者さんと接するときには冗談を交えてお話をして(笑)、なるべく笑顔に、明るい気持ちになっていただきたいと思います。子供の頃の私がそうだったように、まずは患者さんに「大丈夫」と声をかけて安心してもらうこと。そして、症状が軽減することを保証し、実現できる医師になりたいと思っています。

これから受診される患者さんへ

当院では、重度認知症患者さんに向けたデイケアを中心に、外来診療もおこなっていますので、もの忘れに限らず、どのようなお悩みも気軽にご相談いただきたいと思います。また、その人らしく過ごせる時間を少しでも長くできるように、予防的なアプローチをすることもできます。町の中にあるカフェを訪れるような感覚で(笑)、このクリニックにも足を運んでいただきたいと思います。

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